> 職人からの作業報告

横須賀市でのモルタル外壁上塗りの様子

横須賀市でのモルタル外壁の上塗り作業は、一級塗装技能士・塗装指導員の資格を保有した川口が担当。

アイボリー色の中塗りに、もう少し明るめの塗料を塗布します。
一定の間隔を塗布したら、もう一度付け足して塗布。掠れや薄いところが出てしまわないように、たっぷりと付着させます。
縦にローラーを転がした後は、横にも転がして、ローラー跡が残らないようにします。
入れ隅など、ローラーが入りづらい所には先にダメ込みと言って、刷毛で塗装をしているので、塗り残しはありません。また隅まで塗ろうとして激しくぶつけることで塗料が飛散する事もないので、汚れ防止にもなります。

ちなみに、色が違うように見えますが、どちらも同じ塗料です。
乾いた色と乾いてない色で違いがあるので、塗り残しもなく、動画でも塗っているのが分かって頂けるかと思います。

ローラーは少し毛の長い物を使用しています。塗料をたっぷりと含ませたローラーは見た目より重たく、軽々と使いこなしているようですが、簡単には転がせません。
塗装をした後も数年たたなければ分からないのですが、このローラーさばきはやはり今までの経験が重ねられた賜物と言えます。

 

 

横須賀でモルタル外壁上塗り塗装の詳しい内容はこちら

職人に好まれ、仕上がりの質を上げる足場

外壁塗装を行うために必ず必要になるのが「足場」。塗装と言えば、細い鉄管の上で作業をする危険な仕事…と言うイメージもあるのでは無いでしょうか。事実、昔は単管足場を用いての作業が主流でしたが、現在では安定性の高いクサビ足場を用いる塗装屋が増えてきました。

単管足場は2本の鉄管を組み上げて、その上を足を滑らせないように落ちないように、と片手で鉄管を持ち、慎重に移動しながら作業をする形の足場。そのため塗装だけに集中することが難しい状況でした。1歩、足を踏み間違えたら命を落としかねない高所での作業…作業に集中しすぎると防衛意識が薄れて命の危険に繋がりますが、作業に集中しないと良い塗装は出来ないジレンマを抱えていました。

その点、現在よく使われているクサビ足場は組み立てる時に音が響いてしまうと言う難点はありますが、組み立てた後は幅広で人が歩いてもしっかりと足元を支えてくれる鉄板のお陰で、両手を離して作業が出来るほどの安定性を得ています。両手を離して作業を行えるほどの安定・安心があるクサビ足場は職人に好まれ、落下の心配が軽減したことで作業の効率も上がっています。本来、職人が一番落ち着いて作業に集中することが出来るのが地上のため、それに近いクサビ足場の方が職人本来の力を存分に発揮することに繋がっているのでしょう。

一級塗装技能士や塗装指導員とご紹介していますが、どれだけ技術がある職人でもそれを発揮出来る環境でないと意味が無くなってしまいます。仕事への妥協・仕事時の危険性を失くすため、実際の仕上がりの時には見えませんが、足場も重要な要素となります。

職人が丁寧な作業をするための足場とは

一級塗装技能士による鉄階段のケレン作業

横須賀市で行った鉄部塗装の塗膜チェックとケレンの様子です。施工を行っているのは塗装指導員でもあり、一級塗装技能士の資格を持った職人・川口。双方ともに国から認められた国家資格で、塗装指導員は文字通りに塗装を指導する、「塗装の先生」の資格です。

その川口が鉄階段を工具で叩き、古い塗膜が浮いているところを調査。落とせる部分は叩いて落としてしまいます。途中から電源を繋いで使っている道具はディスクサンダーと言って、研磨紙が貼られた円盤を高速回転させて部分的に研磨する電動工具です。これを使用することで手作業では時間もかかる作業も効率良く進めることができました。ですが、削った鉄粉が周囲へと飛び散る可能性があるので、使えない現場もあり、その場合には皮スキやマジックロンなどを使って、作業で削る必要があります。

浮いた古い塗膜が残ってしまっていると新しく厚い塗膜を塗り重ねてもその古い塗膜から剥がれ落ちてしまい、意味のないものとなってしまうトラブルが起こる可能性があるので、この作業は塗装が仕上がったら見えなくなってしまう部分ではありますが、後に塗膜をしっかりと密着させるのにとても大事な工程なので、高圧洗浄同様に念入りに行います。目に見えないところにも手間を惜しまず、丁寧に作業することで長持ちする塗装へと大きく一歩近づくことができます。