横須賀市小矢部の塗装工事例|屋根中・上塗り、縁切り
コロニアル屋根の中塗り
前回行っていました、スレート(屋根材)に浮いてきた旧塗膜を丁寧に削り落し、シーラー塗布(下塗り)が完了したので中塗りを開始しました。
こげ茶色の塗料を鉄部も含めて屋根全体にたっぷり塗布していきます。ローラーの入らない鉄部の細かな箇所や端々は、刷毛であらかじめ塗り込んでおくと塗り残しが出にくく、ローラーでの塗装もスムーズに進められます。鉄部のフラットな面は、毛足の短いローラーを使用すると塗装ムラや凹凸が出ることを抑えられ、平滑で美しい仕上がりにすることができます。塗膜の厚みをつけながら、美しい塗料の光沢が出るように塗り込んでいきました。
コロニアル屋根の上塗り
そして、乾燥後は上塗りに入ろうと思ったのですが、この段階でも旧塗膜が溶けて表層に浮きあがってきてしまったので、カッターでガリガリと削り落しているところです。ですが、塗膜撤去もやりすぎると下地を壊すことになり、ひいては屋根自体も傷めてしまうので適度なところで抑え、塗料でガッチリ固めて対処することになりました。
上塗りでは、今までつけてきた塗膜を更に厚膜に仕上げていきます。ローラーを縦横に転がして、塗りムラや塗り残し箇所がないように塗布しました。長持ちする塗装に仕上げるためには、適切な希釈を行った塗料で厚みのある塗膜に仕上げることが欠かせません。そして、この塗膜が傷みの要因となる紫外線や風雨から屋根を保護してくれるのです。
この日は梅雨の時期でしたが、暑さや日差しが強かったため麦わら帽子をかぶり、頭に直射日光が当たらないように気をつけての作業でした。初夏から夏場にかけての屋外、特に屋根上での仕事は熱中症になりやすく、その日の仕事をしっかり完遂するためにも、職人たちは熱中症対策を万全にして作業をしているのです。
陽に当たり、つやつやとした光沢の輝く上塗りが完了しました。旧塗膜が溶けて浮きあがるという事態もありましたので、塗料をたっぷり塗布することにより肉厚な塗膜を形成、しっかり固めて仕上げました。
コロニアル屋根の縁切り
上塗りが完了しましたら、屋根の縁切りに入ります。縁切りとは何かといいますと、新築時から2回目以降の屋根の塗り替えをすると屋根材の重なり部分が塗料によって埋まります。そこに少しでも隙間がある状態で
すと、雨水が上に吸い上げられてしまう毛細管現象が起こり、雨漏りの原因になることがあります。また、完全に隙間がふさがれている場合でも、蒸発できない水分が溜まってしまい漏水の要因になることも。
それらを防ぐために、皮スキやカッター、もしくはタスペーサーという資材を使用して隙間を作ることを縁切りと言います。新築後のはじめての屋根塗装では、重なりが埋まることがないので不要ですが、傾斜が少ない場合や、塗料の厚みがとても出る断熱や遮熱塗料で塗り替えた場合は行うなど、そのときの状況・使用する材料により変化します。
写真の屋根上段は隙間を空けた状態、下段はまだ塗料によって埋まって いるので、縁切りをして屋根塗装工事は完了となります。
横須賀市小矢部の塗装工事例|屋根下塗り
横須賀市小矢部で施工した、モルタル外壁とコロニアル屋根の塗装工事事例です。
施工は横須賀・塗装職人でおなじみの、一級塗装技能士であり、塗装指導員でもあるベテラン職人・川口が中心となって行いました。
今回の現場である横須賀市小矢部は、閑静な市街地にあり、低層住宅専用の住宅地となっている場所です。
周囲には桜の名所として有名な衣笠山公園があり、春には花見客で賑わっているようですね。少し距離が離れた所には海上自衛隊の横須賀弾薬整備補給所などもあります。
見積もり時の家の状態
遠目から見た外観は、とくに問題のないように見受けられますが、近くでよく見ると軒や雨樋に黒ずんだ汚れが付着していたり、帯板の一部は古い塗膜がほとんど剥がれ落ちてしまい素地が剥き出しになっています。また、外壁には大きなクラック(ひび割れ)がいくつか発生していました。
では、先ず屋根の塗替えの風景から開始します。
コロニアル屋根の下塗り
雨押さえ(棟押さえ)などの鉄部は、紙やすりやマジックロン(ナイロン製のタワシ)でケレンをして、サビを削り落しながら微細な傷をつけました。これは、ツルツルの表面に塗料を乗せても剥がれやすくなってしまうので、ザラつきを作ることによって密着度を向上させるために行います。その後、赤錆び色のサビ止め材をたっぷり塗布してサビが再び発生することを防ぎます。鉄部は紫外線や風雨の影響で傷みやすい箇所でもあるので、サビ止めを塗ることによって耐久性をアップさせました。
時間の経過とともに鉄部の釘が緩んできてしまったのか、ところどころ釘が飛び出していたため、しっかりハンマーで打ち直しておきます。
次にスレート(屋根材)部分に下塗り材のシーラーを塗布していきます。これは下地と塗料の密着性をよくする、接着剤のような役割を果たす材料です。サラサラとした液をローラーにたっぷり含ませ、表面に濡れ感が出るまでふんだんに塗布、屋根の奥までしっかり浸透させるようにして、下地をガッチリ固めて強度を上げます。全て吸込まれてしまって、表面に濡れ感が出ない場合は何度も何度も塗り重ねることがあります。屋根の傾斜はそこまできつくはありませんが、作業に集中しすぎて滑らないように十分気をつけながら行いました。
下塗りが乾いたあとは中塗りに入るところですが、シーラーによって古い塗膜が溶けて表面に浮きあがってきてしまいました。これは屋根材の傷みが激しかったためもあると思うのですが、以前塗り替えをした業者の使用した塗料や塗装方法が塗膜の密着不良を引き起こして、このようになった可能性もあります。この状態のままでは密着性に問題が出てしまい塗装できないので、皮スキというヘラ状の道具で溶け出した旧塗膜を念入りに削り落していきます。このあと更にシーラーを上から塗布し、下地を落ち着かせて補強しました。
沢山の横浜市内での外壁塗装契約
こちらの写真はなにかと申しますと、9月の初旬から10日の間にご契約いただけた契約書なのです!(一部、見積書も含まれています。)
港北区、西区、瀬谷区、泉区、神奈川区などなど…大変ありがたいことに、横浜市内にお住まいのお客様から塗装工事のご依頼が増加していると感じます。
猛暑と言われた夏も去り、朝晩は肌寒さを感じるくらいの季節になりました。
お客様も、暑さが一段落したことから、外壁や屋根の塗替えをそろそろしようかとお考えになっている方が多いのかもしれませんね。
施工する職人にとりましても、炎天下の中ずっと作業をしているのは大変なもので、今夏は特に熱中症対策に万全を期しながら仕事を進めていました。
秋になり、とても作業のしやすい気候になってきていると思います。
このように横浜市内からたくさんのご契約を頂いているわけですが、逆にそれ以外の地域からは減少しているかも…という印象も…。
このブログは横須賀発ということもありますし、横須賀市を含め他の地域の方々にも塗装職人の理念や、国家資格・一級塗装技能士などを有する精鋭職人、塗装技術などについてもっと知って頂けるように頑張っていきたいと思います。