クラックの発生していたサイディング外壁の塗装
横須賀市で行ったサイディング外壁塗装の作業風景です。
サイディングボードには小さなクラック(ひび割れ)が発生し、微細な穴も見られたので、シーリング(コーキング)材やパテで補修してから塗替えを開始。
ヘアークラックと呼ばれる、髪の毛のように細いひび割れにはシーリング(コーキング)材を注入して補修しました。今はわずかなひび割れでも、時が経つにつれて状態が進行することもあります。クラックから雨水が浸入することも考えられますので、塗装前にしっかり修復しておきます。また、小さな穴が空いている部分にはパテを埋めて馴染ませました。
壁の補修が完了したので、下塗りに入ります。シーラーというサラサラとした材料をたっぷり塗布。この材料は接着剤のような役割を担うので、下地と塗料の密着性を向上させて塗膜を剥がれにくくさせます。サイディングボードの目地や模様に高低差があるので、ローラーは縦横に転がして窪んだ部分にもムラなく塗り込みます。
下塗り後、シリコン塗料で中塗り開始です。今回使用する塗料の色は淡いクリーム色、元の外壁は濃い茶色のため下地の色が透けないように、たっぷり塗り重ねていきます。写真で見ると色の違いがはっきりわかりますね。厚膜に仕上げることで、透けがなくなることはもちろん、塗膜の耐久性も上がります。目地や模様の凹凸にも気をつけながら塗り上げていきました。
いよいよ外壁塗装の最終工程、上塗りです。これまでにつけてきた塗膜に、さらに厚みをつけ足しながら塗料の光沢を出していきます。ローラーは中長毛のものを使用して、壁の凹凸までしっかり塗料を塗布していきます。外壁全体に均一な厚みの塗膜をつけていき、塗装を長持ちさせます。雨樋との隙間は、あらかじめハケを使用して塗り込むことで(専門用語でダメ込みとも。)塗り残しを予防。細部まで丁寧に仕上げて完成です。
横須賀市でALC外壁の高圧洗浄
高圧洗浄は、モルタル外壁やサイディング外壁と変わらず。ALC外壁でも行います。コケや藻や汚れなど、少なくとも5年、1825日にもわたる汚れの蓄積はちょっとやそっとでは落ちません。
150キロ圧の高圧洗浄機は近くであてればゴム靴が切れてしまうほどの威力で、根こそぎ洗い流します。
今回は、施工させていただく家の隣が月極の駐車場だったため、一つ一つに養生カバーを掛けるわけにもいかず、とても気を遣って洗浄しました。
駐車場側のメッシュシートは二重に。足場に近い列の車には養生カバーをかけさせていただき、洗浄を行います。
作業が終わり機材を片付けたあと、あまりの肌寒さに肩が竦みます。
作業中は気付かないのですが、冬も差し掛かった頃でしたし、水でたくさん濡れたからだは些細な冷気ですら敏感に感じ取ってしまいました。
横須賀市でのモルタル外壁上塗りの様子
横須賀市でのモルタル外壁の上塗り作業は、一級塗装技能士・塗装指導員の資格を保有した川口が担当。
アイボリー色の中塗りに、もう少し明るめの塗料を塗布します。
一定の間隔を塗布したら、もう一度付け足して塗布。掠れや薄いところが出てしまわないように、たっぷりと付着させます。
縦にローラーを転がした後は、横にも転がして、ローラー跡が残らないようにします。
入れ隅など、ローラーが入りづらい所には先にダメ込みと言って、刷毛で塗装をしているので、塗り残しはありません。また隅まで塗ろうとして激しくぶつけることで塗料が飛散する事もないので、汚れ防止にもなります。
ちなみに、色が違うように見えますが、どちらも同じ塗料です。
乾いた色と乾いてない色で違いがあるので、塗り残しもなく、動画でも塗っているのが分かって頂けるかと思います。
ローラーは少し毛の長い物を使用しています。塗料をたっぷりと含ませたローラーは見た目より重たく、軽々と使いこなしているようですが、簡単には転がせません。
塗装をした後も数年たたなければ分からないのですが、このローラーさばきはやはり今までの経験が重ねられた賜物と言えます。