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職人に好まれ、仕上がりの質を上げる足場

外壁塗装を行うために必ず必要になるのが「足場」。塗装と言えば、細い鉄管の上で作業をする危険な仕事…と言うイメージもあるのでは無いでしょうか。事実、昔は単管足場を用いての作業が主流でしたが、現在では安定性の高いクサビ足場を用いる塗装屋が増えてきました。

単管足場は2本の鉄管を組み上げて、その上を足を滑らせないように落ちないように、と片手で鉄管を持ち、慎重に移動しながら作業をする形の足場。そのため塗装だけに集中することが難しい状況でした。1歩、足を踏み間違えたら命を落としかねない高所での作業…作業に集中しすぎると防衛意識が薄れて命の危険に繋がりますが、作業に集中しないと良い塗装は出来ないジレンマを抱えていました。

その点、現在よく使われているクサビ足場は組み立てる時に音が響いてしまうと言う難点はありますが、組み立てた後は幅広で人が歩いてもしっかりと足元を支えてくれる鉄板のお陰で、両手を離して作業が出来るほどの安定性を得ています。両手を離して作業を行えるほどの安定・安心があるクサビ足場は職人に好まれ、落下の心配が軽減したことで作業の効率も上がっています。本来、職人が一番落ち着いて作業に集中することが出来るのが地上のため、それに近いクサビ足場の方が職人本来の力を存分に発揮することに繋がっているのでしょう。

一級塗装技能士や塗装指導員とご紹介していますが、どれだけ技術がある職人でもそれを発揮出来る環境でないと意味が無くなってしまいます。仕事への妥協・仕事時の危険性を失くすため、実際の仕上がりの時には見えませんが、足場も重要な要素となります。

職人が丁寧な作業をするための足場とは