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横須賀市で鉄部階段のサビ落とし

一級塗装技能士であり、塗装指導員でもある職人・川口による鉄部階段 サビ落としの作業風景です。

横須賀市追浜は海に近く、塩害地域ということもあり、鉄部の腐食が進行していました。このようなサビが発生している状態、または塗膜が弱ったり浮いている上から塗装をしても剥がれやすくなってしまいますので、塗替え前に徹底してサビと旧塗膜を削り落とします。(専門用語でケレン、または下地調整とも言います。)

こちらの鉄階段は何度も塗替えが行われて塗膜の厚みはかなりあったのですが、下地とぴったり密着しておらず浮いた状態の所が多々ありました。ですので、まずはハンマーで浮いている旧塗膜を叩いて割っていき、そのあと電動工具のサンダーを使用して全体を研磨しました。

サンダーは電源を入れると、サンディングディスクという円盤部分が高速回転するので、そこを鉄階段に当てながら削り落していきます。

サビを入念に落としていきながら全体を研磨するため、塗装する時間よりこの下地調整に要する時間の方が多いという状態でしたが、鉄部塗装を長持ちさせるためには、表面上には見えないこの工程がとても重要なのです。また、活膜という下地と塗膜が密着している箇所も目荒しする(微細な傷をつける)ことにより、塗料の引っ掛かりができるので食い付きが良くなり、塗膜を剥がれにくくさせることができます。